中高年になると物忘れや記憶力の低下を嘆く人が増えてきます。
病的な物忘れと一般的な老化の物忘れがあると言われていますが、1度や2度は「もしかして病気?」と不安になった方も多いのではないでしょうか。
そう言う私もその一人。言葉が直ぐに出てこなかったり、数字やカタカナ言葉がすぐに覚えられなかったり。さっきの事を忘れてしまったり。
ホント、困ったな~と思うことがしばしばありました。また、40代後半なのにと思うとちょっと焦りますよね。
脂質異常で飲んだDHAが脳にも良いので嬉しい
私は中性脂肪と悪玉コレステロールが高く動脈硬化がありました。
頸動脈プラークもあり血液ドロドロだった身体をどうにか改善したいと思い、病院に通い、DHA・EPA・ナットウキナーゼのサプリメントを飲み続けています。
体が軽くなり、一時の悪い数値より大分回復しました。
DHA・EPA・ナットウキナーゼのサプリメントは、脂質異常を改善したくて飲み始めましたが、実は、脳にも良いと言うことで嬉しい「おまけ」をもらった気分です。
DHAは記憶力のかなめ「海馬」にも深く関係している
脳の脂肪には平均で10%のDHAが存在していることが確認されていますが、特に記憶力を司る「海馬」には20%以上のDHAが含まれいることが分かっています。
脳の情報を伝達する「シナプス」という存在があります。
アメーバーの様な形をした脳の神経細胞は、周囲に枝状の突起物を伸ばして情報を伝達しようとします。
脳の情報は、すべてこの突起の先端部分(シナプス)から神経伝達物質を呼ばれる化学物質を放出することで次の神経細胞を刺激し伝わっていきます。
シナプスは情報を次に伝えるアンテナの様な役割をしているんですね。
しかし、シナプスに何らかの原因で硬くなってしまうとアンテナの機能が鈍ってしまい情報が伝わりづらくなります。
つまり、シナプスの柔軟性がある人はたくさんの情報が伝達されるので記憶力が良く、シナプスが硬い人は情報が伝達されづらいので記憶力が悪くなります。
シナプスの膜に多く含まれるDHA
実は、シナプスの膜にはDHAが多く含まれています。
DHAはシナプスの膜に入り込み、シナプスを軟らかく保つ働きをしています。
つまり、脳にDHAが多いとシナプスの柔軟性が高くなり情報がスムーズに伝達できるということになります。
このような理由から、DHAは脳の活性に繋がり、しいては脳の老化を遅らせることにも繋がるのです。
脳の老化と認知症
脳細胞は年齢とともに毎日10万個以上という驚異的な割合で減少していきます。これと共に脳内のDHAも減少してしまいます。
老化による脳細胞の減少は免れることはできませんが、減っていくDHAを補うことで脳細胞を活性化できれば、記憶力や学習能力の低下を最小限に抑え遅らせることができます。
アルツハイマー型認知症で死亡したした人には、海馬に含まれるDHAの割合が著しく低かったと言う結果が出ています。
※1991年、スウェーデンのカロリンスカ研究所が行った結果による
アルツハイマー型認知症とDHAの関係はこれから研究がますます盛んになりもっと期待できそうな予感です。