コレステロールの血液検査で、悪玉が高いと言われたことはありませんか?
血液検査によるコレステロールの基準値は、
悪玉コレステロール 70~140
善玉コレステロール 40~100
です。
実は、検査の結果がこの基準値内であることが大切なのではなく、善玉と悪玉の比率に注意が必要なのです。
悪玉が高くても、その分善玉が高ければその比率が保たれますので異常ではありません。
その比率が2.0を超えた場合、動脈硬化の危険性があります。
コレステロールは悪いイメージがありますが、体に必要な栄養素になり、大切な役目を果たしています。
コレステロールが低すぎると逆に血管が破れやすくなるなど低ければ良いと言うわけではありません。
そもそも、コレステロールの種類は1つしかなく、悪玉も善玉と2種類あるわけではありません。
肝臓から出ていくコレステロールを悪玉と言い、全身から肝臓に戻ってくるコレステロールを善玉と言っています。
行きと帰りの名前が違うだけなら良いのですが、行きの悪玉が多いのに、帰りの善玉が少ないのは、その差分が体のどこかに残っていることになります。
行きの悪玉が多くても、帰りの善玉も多ければ、差分がありませんので体の中に残ってしまうことがありません。
このように考えると、善玉と悪玉の比率が重要だと言うことが分かるかと思います。
豆腐で善玉コレステロールを増やす
悪玉を減らすことばかりに注意しがちな食事ですが、善玉を増やすことも大切です。
善玉を増やす食品に、「豆腐」があります。
豆腐は、タンパク質や脂質が豊富に含まれますが、体調を整える機能性食品の成分もたっぷり含まれています。
豆腐のたんぱく質は、血液中のコレステロールを下げる効果があり、その他含まれるペプチドは血圧の上昇を抑え、リノール酸は善玉コレステロールを増やす働きがあります。
また、レシチンやイソフラボンなど体に良い成分もたっぷり含まれています。
豆腐はどんな食べ方をしてもOK。1日半丁を目安に毎日食べると効果を期待できるようです。
豆腐は大豆イソフラボンを含んでいますので、更年期障害や血管の老化にも良いそうです。
大豆イソフラボンは、腸内で女性ホルモンに似た働きをするエクオールに変化し、減ってしまったエストロゲンの補充にも役立ちます。
また、エクオールは、男性の前立腺や脱毛にも効果が期待されていますので、女性ばかりでなく、男性も積極的に摂りたい成分です。
善玉コレステロールを増やす運動
善玉コレステロールを上げるには、歩くことが一番です。歩けば歩くほど善玉が増えると言います。
プランク体操で体感を鍛える
体幹を鍛えることでも、善玉を増やすことができます。
体幹を鍛える体操の1つに「プランク体操」があります。
①床にヒジとつま先を付けてその体制をキープします。
②頭とつま先が一直線になるようにし10秒間キープします。
だんだん時間を延ばし、1分できることを目標とします。
始めは、体がプルプルと震え、10秒もきついですが、だんだん長くできるようになります。
頑張って悪玉と善玉の比率を2.0以下にしましょう!