自分が動脈硬化を起こしているかどうか?心配ですよね。なかなか病院に行けない人でも自宅で簡単にできるチェック法があります。

以下のチェックで可能性が疑われた場合、キチンと受診してください。

中高年以降、老化による動脈硬化も考えられますので、定期的にコレステロール値や中性脂肪値の血液検査を受けることをおススメします。

アキレスけんの太さで分かる動脈硬化

自分のアキレスけんを指でつまみ、その太さで動脈硬化を起こしているかどうか分かります。

アキレス腱の太さでわかる動脈硬化

アキレス腱は、生活の中で負荷がかかりやすく傷つきやすい場所です。なんらかの傷があるとその部分にコレステロールが溜まりやすくなります。

血液中のコレステロールや中性脂肪が多いと、アキレス腱に付着してしまい、どんどん太くなるのです。

一般的なアキレス腱の太さは10mm以下。慢性的にコレステロールが高い人は、アキレス腱の太さが10mmから20mmになっています。

このアキレス腱が太くなってしまう人は「家族性高コレステロール血症」の人に見られる症状です。

「家族性高コレステロール血症」はその名の通り遺伝性のもので、食事や運動ではなかなか数値が下がらない傾向にあります。

生活習慣ではなく遺伝ですので、体脂肪が高い肥満タイプではなく痩せ型の人もいます。

アキレス腱が太い人「家族性高コレステロール血症」の人は、そうでない人に比べて心臓病のリスクが13倍も高いそうです。

家族性高コレステロール血症のアキレスけんチェック
①アキレス腱の後ろが膨らんでないか
②アキレス腱の幅が2cm以上ないか
③LDLコレステロール値が180以上
④家族に心筋梗塞や狭心症の人がいる
(男性55歳、女性65歳未満)

家族に男性55歳、女性65歳未満で心筋梗塞や心筋症を起こした人がいる場合は注意が必要です。

アキレス腱が太くて気になる方は、病院でアキレス腱のX線検査や、遺伝子検査などで診断を行い治療をしてくれます。

アキレス腱の太さによる診断で心臓病を激減させた国があります。それがオランダです。

オランダでは一般的なアキレス腱診断ですが、日本ではあまり普及していませんでした。

しかし、2012年の動脈硬化性疾患予防のガイドラインで、アキレス腱検査に触れ、その重要性をうたっていますので今後は普及していくものと見られます。

目頭に黄色腫ができる

目頭に黄色い脂肪の塊(かたまり)ができていませんか? 歳をとると目頭に黄色い塊ができている人を多く見かけます。

黄色腫
※黄色腫を分かりやすくするため画像処理しています。場所の参考にしてください。

ただの脂肪の塊だと思い放っておく人もいると思いますが、高脂血症や動脈硬化を起こしている可能性があります。

目頭にできる黄色い脂肪の塊は眼瞼黄色腫と言われ、処理しきれなかった中性脂肪やコレステロールがまぶたの血管に溜まって膨れたものです。

コレステロールは血管内だけでなく皮膚にもこびりつき黄色いしこりを作ります。動脈硬化はどこにでも起こりますが、表面に現れるのは目頭が多く、肘などに現れることもあります。

黄色腫は、切開などで取り除いても根本の原因を改善しないと再発を繰り返します。

ガンなどの腫瘍と違い黄色腫に関しては命に係わることはありませんが、動脈硬化が原因で心筋梗塞や脳梗塞を起こす可能性がありますから、黄色腫のある方は一度受診してみてください。

勃起不全 インポテンツ(ED)

勃起不全の原因は1つではありませんが、動脈硬化が進んでくると勃起不全になる可能性が高くなります。

陰茎にはたくさんの毛細血管が通っていて、その毛細血管に血液を送り込むことで勃起が起こります。

動脈硬化になると血行が悪くなり毛細血管まで血液が行きわたらず勃起不全(ED)に原因になります。

耳たぶのシワ

男性の勃起不全と同じ意味で、耳たぶも同じようなことが起こります。

耳たぶには多くの毛細血管が走っていますが、動脈硬化が進んでいる人は血行が悪くなり耳たぶのすみずみまで栄養と水分が行きわたりません。

これにより、耳の脂肪部分が収縮してシワになります。

シワの特徴としては、耳たぶの内側の付け根から下に向かってシワができることが多いそうです。

この耳のシワがある人とない人では、心疾患で亡くなる率が3倍も高かったという報告があります。

左肩が凝る 左肩が痛くて上がらない

中高年で左肩に違和感があると「四十肩」や「五十肩」を疑います。

心筋梗塞の予兆 左肩が痛い

四十肩や五十肩では命の危険がありませんが、心臓からくる左肩の痛みを見逃していると命にかかわることがあります。

動脈硬化から心筋梗塞を起こした人の発症前の様子を調べてみると、左肩のみ強い肩こりを感じていた人が多いと言うことが分かりました。

心臓の痛みや苦しさがなど心臓に症状が現れず、心臓から少し離れた所に現れる痛みを遠隔痛と言います。

発見が遅れると命にかかわりますので、左肩のみに強い違和感を感じている方はすぐに専門医を受診するようにしてください。