DHA・EPAは医師も認める高脂血症のサプリメントです。
医師が処方するDHA・EPAの薬(サプリメント)は、「ロトリガ粒状カプセル2g」と言います。
医師の処方するロトリガ
ロトリガは、武田薬品が販売する「EPA・DHA製剤」です。一般名は、「オメガ−3脂肪酸エチル」と言います。
「EPA・DHA」には色々な効能がありますが、主に高脂血症の治療薬として処方されます。
高脂血症の中でも特に中性脂肪が高い人に効くと言われています。
「EPA・DHA」は、青魚の油に含まれる成分ですので、食事からも摂ることができますし、サプリメントとしても販売されています。
ロトリガは、薬と言うよりサプリメント(補助食品)に近いかもしれませんね。
高脂血症の薬と言えば、「クレストール」や「リピトール」などが有名ですが、これらの薬と一緒に併用することができます。
クレストールやリピトールなどの薬には副作用がありますが、ロトリガは食品に含まれる成分ですので、副作用が少ないのも特徴です。
クレストールやリピトールは副作用がありますし、長期服用する場合、医師より3か月に1度の定期的な肝機能の検査を勧められます。(※医師によって定期検査のサイクルが違う場合があります。)
「EPA・DHA製剤」は内視鏡検査の数日前から服用を止めることがある
「EPA・DHA製剤」には、血液をサラサラにする作用がありますので、出血しやすい人は注意が必要です。
例えば、胃や腸の内視鏡検査などを行う場合、数日前からロトリガの服用を休止させられるケースがあります。
検査過程で出血した時、血液が止まりにくくなるのを防ぐためです。
このようなことを考えただけでも、「ロトリガ」には血液をサラサラにする作用があることが分かりますね。
「EPA・DHA」には、中性脂肪を下げる働きの他、脳の記憶力、学習能力の向上、認知症予防、高血圧の改善、抗アレルギー作用などがあるとされていますが、これらに対してはまだ明らかにされていないため、保険適応外になります。
ロトリガが保険適応になるのは、今のところ「高脂血症」のみとなります。
ロトリガの成分
武田薬品のロトリガ2gには
合計 1680mg
が含まれています。
厚生労働省は、国民健康維持増進を目的とした「日本人の食事摂取基準」の中で、DHA・EPA(オメガ3脂肪酸)は1日1000mgの摂取を推奨しています。
ロトリガ1包で厚生労働省の推奨する量の1.6倍も摂れるので、健康維持のためだけなら十分すぎますが、高脂血症や中性脂肪が高い方の治療となるとこれくらいの量を撮り続けることが必要です。
ロトリガの副作用
他の高脂血症の薬剤と違い、副作用は出にくいとされていますが、かなり稀ですが副作用はありますので、ご紹介します。
下痢、頭痛、めまい、高血糖、発疹、かゆみ、鼻血、吐き気。非常にまれですが、肝機能障害やLDL上昇もありますので、特に肝機能障害の方は定期的に肝臓やコレステロールの血液検査を受けた方が良いですね。
ロトリガの価格
ロトリガは、1包261.10円です。30日分(約1か月)で7,833円、3か月分で約23,500円と高価です。
しかし、高脂血症の場合保険適応(3割負担)になりますので、1ヶ月30日分で約2,350円、3か月分で約7,050円となります。
体に問題なければ3か月分ほど処方してもらえますので、保険適応されれば毎回7,050円になります。
※ロトリガを処方(3か月分)してもらうときは、診察と肝機能やその他コレステロール、中性脂肪など諸々の血液検査がありますので、薬代の他、診察料と血液検査代がかかります。
処方箋の要らない「DHA・EPA」
ロトリガは医師の処方箋が必要ですが、処方箋の必用がない(医師の診察がいらない)「DHA・EPA」が、大手製薬会社やマルハニチロなど魚のプロが製造するものが販売されています。
魚の缶詰で有名なマルハニチロの「DHA・EPA」はより食品に近い感じがしますね。
佐藤製薬の「美健知箋」
ユンケルと象のサトちゃんマークでおなじみの佐藤製薬は、処方箋が必要ない「DHA・EPA」の中では、含有量の多さが特徴です。
さすがは製薬会社だけあります。
佐藤製薬「美健知箋(びけんちせん)」には
合計 750mg
が含まれています。
さすがに、医師の診察が必要な高脂血症の治療薬「ロトリガ」より含有量は下がりますが、1包で、国が推奨する1日の量の3/4が摂れてしまいます。
「DHA・EPA」は食事でも摂れますので、足りない分を補うのであればこれくらいで十分なのかもしれません。
マルハニチロの共同開発による「きなり」
きなりは、「DHA・EPA」の他、血栓を溶かす働きがあると言われている「ナットウキナーゼ」を含んだサプリメントです。
また、「DHA・EPA」の酸化を防ぐ強い抗酸化作用をもつ「クリルオイル」を含んでいるのが特徴です。
「DHA・EPA」とタッグを組むことで動脈硬化の改善を強固なものにしています。
「きなり」には
が含まれています。
厚生労働省が推奨するEPA・DHA(オメガ3脂肪酸)の量は1日1,000mgですので、その約半分は「きなり」で補えることになります。残りの500mgは、普段の食事で摂れれば良いですね。
「きなり」の大きな特徴は、血栓やプラークを溶かす働きがあるとされている「ナットウキナーゼ」が含まれているところです。
高脂血症だけでなく、血栓や血管のプラークが心配な方は、「きなり」が向いています。